■ 飛行機とホテルの予約 ■

いずれもインターネットで行ないました。

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飛行機の予約 : 今回はエールフランスでした。手順は次のとおりです、参考までに。

1.エールフランスのウエブサイトでEチケット予約をします

2.後日、電話でパスポート番号などを伝えます 料金はカード決済としました

3.空港で搭乗券に交換するためのPDF文書(これがEチケット)がメールで送られてきます
これをプリントアウトしておきます

4.空港のカウンターでそれを見せると搭乗券を発行してくれます

注)帰路の便でも同じことなので、Eチケットは大切に保管しておきます


今回、4ケ月以上前に予約したので「どの席にいたしましょうか?」と訊いてくれました。
ちなみに2人だったので、”隔壁”に近いけど最後尾の2人席にしました。

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ホテルの予約 : 

これは山ほど予約サイトがあります。その多くは海外サイトですが、日本の国旗をクリックすると日本語で表示してくれるところもあります。
今回と昨年のドイツの経験から、情報が豊富で信用できるサイトは、

http://www.booking.com/

です。但し、あくまでも今現在の話で今後どうなるかはわかりません。
なお、アパートメントは扱ってないようです。



■ ホテルとアパートメントの使い分け ■


これについては、大いに反省すべきところがありました。

▽ 少なくとも到着日、または帰国前日など移動のため絶対確実にタクシーを呼ぶ必要があるときは、アパートではなくホテルにすること。

アパートにはホテルと違って「フロント」がありません。なので慣れてないとチェックインすらおぼつかないでしょう。
多くの場合、現地で「○日の○時にチェックインします」みたいなアポ電話を入れる必要があります。
マドリッドでもバルセロナでも管理人はそのアパートではなく全く別のところにいました。
時間帯によっては管理人に連絡がつかないこともあります。(現にありました)

アパートをネット予約する時は必ず日本国内のサイトにしましょう。もし現地で困ったら日本語で問い合わせられるからです。
アパートからはタクシーを呼ぶのにも一苦労(あるいは不可能)です。朝早く空港とか歩いていけない駅に行かなければならないときは、
ホテルの方が断然安心です。宿が治安の良くない所にあるときは文字どおり致命的です。

一方、アパートの利点は二人以上の宿泊ならホテルより割安の場合が多いのと、炊事洗濯設備その他が整っていることです。
今回のマドリッドやバルセロナのアパートは他の部屋では普通に住人が暮らしていました。

人数が多いとかそこで複数泊するとかであればアパートのメリットがでてきます。
何といっても安あがりです。それに食材を買ってきては好きなときに自由にパーティーができますよ。
それと、その町の住民レベルの生活経験ができるというのも面白いところです。


我々は初日のマドリッドも最終のバルセロナもアパートを予約しました(どちらも2泊以上するのがその理由でしたが)
その結果、きっちり憂き目に遭ってしまいました。(詳細は別項に記載)




■ 荷物の発送 ■


日本 → スペイン
当初は道具類のトランク約20Kgを郵便局のEMSで送るつもりで送り状まで作成してましたが、もし万が一のことがあったら
現地でエライことになるので、結局手で持って行くことにしました。
なお、EMSの料金や手続きは郵便局のサイトに詳しく載っています。


スペイン → 日本
ギター製作講習を終えてから、10日以上スペインをまわるので道具だけは送り返しました。
スペイン郵便局もEMSはありますが、手続きと会話がややこしそうなので最初から「日通」と決めていました。
丁度マドリッドの空港近くに日本通運の配送センターがあります。
市内なら集配もしてくれますが、我々はシグエンサからマドリッドに向かう途中だったの直接持って行きました。

あらかじめメールで伝えてあったので、すんなりとOKでした。邦人の女性が対応してくれました。
パスポートのコピーが必要とか、インボイスの書き方とか、料金などは日通のサイトで確認できます。

道具の中にはカンナやノコ、ノミといった刃物がありましたが、「大工道具」ということで問題ありませんでした。
ちなみに刃渡り10cm以上の刀剣類はNGです。

別送品扱いですが、全部自分が日本から持ってきた道具だと申告したので当然関税はかかりません。
帰路の関空の税関で簡単な書類を提出する必要があります。それが完了すれば荷物は自宅まで届けてくれます。

「着払い」できるのでそのぶんユーロが節約できました。



■ 移動 ■

飛行機
往路 : 関空 → シャルル・ド・ゴール→ マドリッドのバラハス
帰路 : バルセロナのプラット → シャルル・ド・ゴール → 関空
EU圏内なので乗り換えは極めてスムーズです。でも絶えず緊張していなければ、という雰囲気は満点です。

愛煙家の皆様、タバコを吸えるのは関空だけです。去年はパリも吸えましたが今回は完全にNGでした。

エール・フランスの機内食はなかなかだと思います。ワインも名のあるソムリエがチョイスしているとメニューに書いてあります。
そのワイン、もちろん赤が定番ですが、たまには白もシャンパンもいいですよ。オススメします。

空港の免税店、タバコだけは例えばマールボロは市中で買うより若干安い(でも日本のほうがまだ安い)くらいで、
そのほかはやたら全く高くて買う気がしません。足元を見たような商売、なんか気分が悪くなりました。


鉄道
スペインの国鉄は renfe といいます。話しが長くなりそうなのでエッセンスだけ書きますね。

・車内の安全 : 日本ほど平和感はないが、パリよりは数段安心できる。マドリからシグエンサに行く列車のなかで、
携帯の音楽をヘッドフォンなしにそのままガンガンかける若者がいました。
「♪テ・キエーロ  テ・キエーロ」と何回も繰り返す歌詞。いい曲ではあったが、あまりにも場違い。F君、おまえがキエロ(消えろ)よ!
ちなみに、テ・キエーロとは「君が好きだ」という意味です。

・定刻通りに来ません。でも早めに来て発車することはないようです。
・次の列車が何番ホームに来るのかほんの数分前にアナウンスまたは電光掲示されます。
なのでいくつもホームがある駅ではいつでもダッシュできる心構えが必要です。
さすがにAVE(スペインの新幹線)は30分前に表示されました。
・AVEといえば、これに限っては降車/乗車(到着/搭乗)が飛行機みたいに完全に区別されています。くれぐれもロビーを間違わないように。
それとX線の荷物検査もあったりして、たいそうなことです。


メトロ
マドリッドとバルセロナでよく利用しました。均一料金なので出口には改札はありません。回数券がすこぶるオトクです。
パリに比べれば駅も大変キレイで、エスカレーターもきちんとメンテナンスしてあります。
乗客の顔もパリに比べれば相当穏やかでした。でも日本のようなことは決してありません。子供でも緊張しているし、
荷物はしっかりと抱いているし、居眠りなんてもってのほかです。
地元の人でもカバンはタスキがけ、リュックは胸側に抱えている人が多いです。

それから、無賃乗車とタバコは即5〜7千円の罰金です。


バス
スペインでは最もポピュラーな移動手段でしょう。
市内バスはメトロと同じく一律なので乗車時に払います。どこでも1ユーロぐらいでした。
地方に行くと鉄道は無いに等しいのに対して長距離バスは充実しています。どんな町でも立派なバスターミナルがあります。
これは、無料の高速道路が張り巡らされているからかも知れません。なので料金もかなりオトクです。

大都市間は指定席ですが、たとえばアルヘシーラスまでは自由席でした。
座席の番号は、席の肘かけ下の隅っこにわざと解かりにくくしたように小さく表示されています。
知らないと発見不能です。お年寄りのなかには「座席指定」というシステムを分かってない人もいますので、そのときは
やさしく「ここは私の席ですが、あなたのは?」とチケットを見せ合いましょう。


タクシー

よく言えば人間的、悪く言えば客をみて商売みたいな。まあいろいろありました。よく利用しましたが結局損はせずに済みました。
ちゃんとした会社の車を見つけるに越したことはありません。バルセロナなら黄色い車以外はやめましょう。
トランクに入れると2〜3割増し、運転席横の助手席に荷物を置いてもいっしょです。そういう規定だそうです。

ハポネス(日本人)に対しては友好的と思える印象が多かったです。日本製には敬意を払っている国民だからでしょうか。


徒歩
人ごみでは肩の荷物とポケットの財布に気を配るのはあたりまえですが、
変な時間帯に変なところを歩かなければ(日本でも同じです)、安全面の問題は少ないなという印象でした。

それより、夏のスペイン南部の暑さと乾燥が問題です。水のボトルを持って出かけるというクセがないので、
買ってあるのについ忘れます(ホテルに)。そうするとなおさらノドがかわきます。喉というより体全体ですね。
オーバーにいうと殺人的に乾燥しています。

そんな時オアシスに出会ったようにキオスクがあってペットボトルを買うのですが、バカバカしいほど高いです。
駅の売店のほうがはるかに安いです。スーパーならまだその半分ですが。

私達は帽子を離しませんが、現地の人は炎天下でも誰一人帽子をかぶっていません。なぜでしょうね?
旅行者もいっしょで、モンセラットの山でドイツ人の家族がかぶっていた以外は見かけませんでした。
それほど太陽が恋しいのかな?





■ 装備・服装 ■

道具は日本に送り返したが、まだギターケースを担いでいるのであとの荷物は可能な限り絞った。すなわちデイパック(リュック)ひとつ。
冬季ならこうはいかないだろう。

長袖のTシャツは、シグエンサの朝晩には重宝したが、南に行くと全然必要ないので捨ててきた。
かしこまったシチュエーションもないので服装はラフでよかった。下着は必要最小限なので洗濯はほぼ毎日。

いくらラフとはいえ靴下とシューズは必須。のべつ歩き回る旅なので素足丸出しではなにかと危険である。
欧州人はほんとうにうサンダル類が好きだ。これで王宮も美術館もピチャピチャピチャピチャと歩きなさる。
そういえば、ギター製作講習の時でも半分ぐらいは素足丸出し。中にはエレベータで挟まれたというあのブランドも。
「そのうちノミが落ちてくるのにね」と英国人のフレッドに言ったら「オレはいつも safety first(安全第一)だよ」。彼は紐の革靴を履いていた。

毎日カンカン照りなので帽子も必需品。現地人はかぶらないが、アジアンは大抵かぶっていた。
それと意外と役に立ったのがウエストポーチ。留め具さえしっかりしていればこれは便利。

リュックは人ごみでは前に掛けるのがポイント。「オレは警戒しているんだぞ」という意思表示でもある。



■ ことば・会話 ■

絵に描いたようなにわか勉強のスペイン語だったが、役に立たないことも無かったようだ。
単語の意味がチラホラ理解できて助かった場面があったし、何といっても覚えたてのスペイン語で話すというのが面白い。
でも大事な場面ではやはり英語、さらに紙に書いてお互いが確認するという方法だった。
スペイン語はテレビとラジオの講座を利用したが、テレビで見たときの映像と言葉をセットで覚えていたことがよくがあった。

若い人はペラペラではないにしても英語を話す人が多い。ホテルは100%英語がOK。街のお店は基本的にスペイン語という感じ。
地方の鉄道駅やバスの切符売り場も英語はほとんどダメ。

こちらといえば、その英語とてままならぬ状態だったのだが、2週間のギターの製作講習で仲間と話しているうちにうまい具合に慣れてきた。
ためらわずに言えるようになったことが大きかったと思う。こちらがたどたどしければ相手もゆっくり言ってくれる。これはスペイン語でも同じ。

よくわかる人ならマドリッドとアンダルシアのことばの違いが経験できただろうけど、こちらはそこまでいかなかった。
また、バルセロナではカタルーニャ語(カタランという)がメジャー言語である。
例えば駅や道路の標識類はカタランの次にカスティジャーノ(スペイン公用語)、英語、(場合によってはフランス語も)が併記されている。
カタランはカスティジャーノとは全く違う言語に感じた。それだけに地元の人はのっぴきならない誇りを持っていた。

ところで、電子辞書(CASIO EXWORD)を携行した。もちろんスペイン語版。
辞書だけでなくシチュエーション別の会話集もインストールされている。スピーカーからはネイティブ発音も聞ける。

なんといっても調べが早いのがいい。英語←→スペイン語の対訳もけっこう役に立った。
4週間、頻繁に使ったが電池交換はしなくて済んだ。是非オススメしたいアイテムだ。



■ 食事 ■

食は旅の楽しみのひとつ。それに十分すぎるほど応えてくれる国でした。
おかげさまで2人とも「一貫目」以上体重アップで帰ってきました。

食いしん坊の国だけあって、まずいものはありません。もちろん肉類と乳製品が中心です。たいがい味のベースはニンニクとオリーブ油です。
但し野菜をバクバク食べたい向きには普通に過ごしていては絶対に不足します。そのかわり実に多種多様かつ大量に出される豆類がカバーします。

米は食材として野菜の一種みたいな扱いです。たまにヨーグルトの中に入ってたりします。

驚くべきは食べ物屋の数の多いこと。至る所にダンゴ状に存在します。それにどこもよく入っていること!
ひしめきあう店どうしが競争しているので安くて旨くて量が多い(西国ではここが肝心)のでしょうね。

でも飲み物の自動販売機は極端に少ない(無いと言ったほうがいいかも)です。みかけたのは駅ぐらいです。それも大抵壊れています。
カフェテリアかバルに入りませうということでしょう。


市場の肉屋さんです(バルセロナ)。
後ろにぶら下がっているのは豚のモモから先の部分。
これが有名な生ハム(ハモン・セラーノ)です。
何百本もぶら下がっている店もありました。

一本丸ごと買ってもいいし、好きなだけそぎ落としてもらうのも可能です。
イベリコ黒豚なら1Kgでかるく1万円を越します。
それでも何百グラムぐらいなら買えるので我々も賞味しました。
一生忘れられない味です。香り、風味も豊かで、これは宝物でしょう。

スーパーにあるパック品のハモンにもしょっちゅうお世話にになりました。
こちらは味はもちろんいいのですが、やはり風味が損なわれている感じがします。

あと、サラミやチョリーソ類も実にバラエティに富んでいます。もうよりどりみどり。
ああ、書いているだけでもビールやワインが恋しくなります。



ハモンと双璧になるのがチーズ(ケソといいます)でしょう。パリで見たチーズはおしゃれでかわいい感じでしたが、こちらはこれでもかとドカーンと迫りくるものがあります。
いろいろ試しました。マンチェゴもよかったかけど、実物大の乳房みたいな形のチーズ(名前は忘れました)もクリーミーで超美味!

「パン」は元々スペイン語なんでしょうか、現地でもパンといいます。日本でいう「フランスパン」が主流です。バゲットですね。
市場の焼きたてのものがこの上なく旨いです。市場ではパン屋に限らず日常普通に行列というか人だかりができます。
なので必ず順番札を手渡されます。これがないと大迫力の順番争いになるそうです。

このパンに半分に切ったトマトをゴシゴシゴシゴシ塗りたくって、そこにオリーブオイルをたっぷりかけて食べている姿をよく見かけました。
あと、包丁で切り込みを入れて生ハムあるいはサラミやチーズとレタスなどを挟んだものが、ボカディージョ。これはよく食べました。

味噌汁とか梅干とかは特に恋しくならなかったけど、さすがにお米はということでパエーリャはよく注文しました。
だいたい7〜8ユーロでかなりなものがいただけます。出てくるまで時間は少々かかります。
セビーリャ、グラナダ、モンセラット。どこもそれぞれ個性があって楽しめました。

一方、恋しくなったのは「うどん」です。関西のきつねうどん。いやこの際、すうどんでも十分。天カスが入ってたらもっと幸せ。
とかなんとか、旅も終盤に差しかかるにつれてよくこんなことを云っていました。「あれこそ世界一の食べ物やネ」。
そういえばバルセロナに UDON JAPON というカンバンを掲げている店がありました。胡散臭いので入らなかったけど。

レストランでいただくディナー系については今回ちょっと縁がありませんでした。予約が要ったり経済的にも・・・。
でもシグエンサでの2週間、毎日心のこもったスペイン料理を堪能したので、心残りはありません。

さて飲み物。

実はワインのコルク抜きを持ってくるのを忘れました。アパートやホテルに置いているだろうと思ってたら・・・置いてないのです。
スーパーのワイン売り場にもありません。仕方ないので別の物で開けたこともありました。
そして最後のバルセロナ。やっとありました!メルカード(市場)のワイン売り場に。で、買うと宿にちゃんとありました。
教訓 : 「コルク抜きのある宿に泊まれるのは、既にそれを持っている者に限定される」、マーフィーの法則みたい。

なので宿ではもっぱらビールでした。
ビール通ではありませんが、気候が気候だけにどれも旨かったです。都会では日本よりちょっと安い程度ですが、
南端のアルヘシーラスのスーパーでは同じものが40円とか50円ぐらいでした。

灼熱のヘレスでのバルで生の大ジョッキをゴクッとやった時には、思わず親に感謝しました(よくぞ酒呑みに・・)。
出色はグラナダの「アルハンブラビール」。色も味も濃いです。
忘れられないのがシグエンサで毎日何本もいただいた、アムステルビール。

炎天下の歩行ではビールより大切な飲み物 : それは水です。
水道の水はたとえ煮沸しても飲む気がしないので、つねにミネラルウオーターになります。
安い順に スーパー → 駅の売店 → 町のキオスク その差数倍あります。

他にもシャンバン、シェリー酒、スペインの地ウイスキー、アラブの強〜いお酒、サングリア・・・
もうとっくに”巻き”が入っているので、これらはまたの機会に。




■ 電話 ■

現地で使える携帯電話、あったほうがいいというより無くてはならないと思います。今回のようなフリーツアーではなおさらです。
タイムリーに確実に連絡がとれるからです。昨年のフランスとドイツの旅行をきっかけに機種変更した3Gタイプの携帯が今回も大活躍でした。
昨年も、今度もほうぼう回りましたが圏外で困ったことはありません。欧州の vodafone は充実しているようです。

ちなみに、内部設定は全く不要です。日本→パリ→マドリッド→アンダルシア→バルセロナと移動しましたが、
各国・各地の中継局を自動的に探してくれます。

日本とのメールのやりとりも数行なら極めて安いのでたいへん気軽です。ここぞという時は写メールもいいですが。
またインターネットもそのままOKで、メールやブログなどチェックできます。ちょっと割高ですがいざというときは頼りになるでしょう。
ただ、携帯のメールアドレスではホテルに予約できないこともあるので注意が必要です。

大きな街でも公衆電話は少ないし、”電話ボックス”になっていないので周囲に目を光らせる必要がもあります。
訳あって我々もちょっと使ってみましたが、使い方を理解するまで大変。何ユーロも無駄にして、電話機が貯金箱に思えました。
試行錯誤の末、その公衆電話から自分の携帯にかかった時は二人でガッツポーズ。


■ 旅の安全 ■


具体的な知恵などはガイドブックやネットでいくらでも集められるのでそちらに譲りますが、事前の準備をいくらしていても「だから安心」では足りません。
だいじなのは片時も警戒心を忘れないことだと思います。まあ肩も凝るし、それなりに行動制も限されましょうが、これくらい辛抱しなければ本当に楽しい旅はできないものと心得るべきでしょう。
犯罪に遇っても落ち度を指摘されるだけです。時間を無駄に費やした挙句、ほとんど救済は期待できません。

お金についてはやはり最悪の事態を想定しておくことに越したことはありません。

現金を盗られてもカードがある、またはその逆。では、両方盗られたときはどうする?・・全部は盗られないようにするしかありません。
そういう意味で、カード、現金、トラベラーズチェック、パスポートは絶対に一緒にしないことです。
カードもできれば2枚。そして裏のサインは必ず自署の漢字でというのがポイントです。これだとアラン・ドロンも真似ができないでしょう(意味不明の人は映画「太陽がいっぱい」を観て下さい)。

何よりも心強いのは同行者の存在です。一人がスカンピンになってもなんとかなるし、万が一の病気や怪我の時も。
ということで、お互いを尊重しあって仲良く過ごすのがいちばんです。


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